砂糖を断つにはどうすればよいか

アトピーを治すためには、砂糖をシャットアウトしないとダメということはお分かりいただけたと思います。 しかし、食物の中でも砂糖は中毒率が高く、今まで過剰に摂っていた人が急に摂ることをやめると、禁断症状がでてきます。イライラしたり、物事に対してじっくりと取り組めなくなったり、感情的になったりなどです。これはまさに〃麻薬″の禁断症状と同じであることがお分かりでしょう。このように〃怖い食品″を長期に渡って摂り続けてきた人にいきなり「止めろ」とは言えません。また、止めたことでさらにアトピーが悪化することもあるのです。


そこで、砂糖に代わる甘味料が大切になるのですが、きまざまな甘味料が氾濫している中で、私は「オリゴ糖」を強くすすめます。
 その理由を簡単にまとめますと、大きく3つに分けられます。
 ①オリゴ糖が大腸に達すると、腸をきれいにするピフィズス菌の栄養素となる。
 ②オリゴ糖は、血液に溶け込んでも血糖値を上げることがない。
 ③オリゴ糖は、他の甘味料と違い、タンパク質で構成されていないので、アレルゲンとなる可能性がほとんどない。
 この中で①について言えば、大腸は、皮膚に直結している器官で、この大腸が不調であれば皮層にも大きな影響がでます。大腸内の悪玉菌が毒物を作り出し、血液と一緒に体内をかけめぐって皮層に到達します。これが「肌荒れ」の原因になるのです。
 

ピフィズス菌はそうした肌のトラブルを招く悪玉菌の繁殖を制御し、腸内環境をきれいにする働きをもっているのです。ですが、酸に弱いピフィズス菌は、それを直接口に入れても胃酸で死んでしまうという特徴があります。
 オリゴ糖を摂ることで、ピフィズス菌の栄養素となり、増やすことができるのです。
 

また②についてですが、砂糖が血液中に溶け込むと血糖値が上がり、糖尿病患者や高血圧の人にとって大敵です。その点、血糖値を上げることのないオリゴ糖なら安心です。