「体質改善」のメインテーマは活性酸素にある 

アトピー体質の怖さは、症状が良くなっても、火種が残っているかぎり、忘れた頃にまた症状がぶり返すことにある。それが2年先か、3年先か、あるいは5年先かは分からないが、火種が残っている限りその危険は決して消えない。たとえば、小学校の頃にアトピー性皮膚炎を経験し、治癒したと思っていたのに、加歳を過ぎて再びアトピー性皮膚炎の症状が出たというケースは少なくない。
「体質改善」のアプローチが活性酸素対策にあり、「ダブルブ
ロック法」で最大効果を得る方法と関わっているからである。活性酸素対策については順に説明するとして、同時スタートが望ましい理由を分かりやすく先に述べておく。

 
活性酸素は病気の帥%に関係していると言われるほど怖いもので、その最大の怖さは強力な酸化力にある。当然、アトピー性皮膚炎の発症にも関係しているが、活性酸素が「ダブルブロック法」の最大効果の妨げになる理由は、その強力な酸化力で血流障害が引き起こされることにある。
 
血流障害の原因が、活性酸素による「ドロドロの血液」である。
活性酸素は細胞膜を保護している不飽和脂肪酸を酸化し、過酸化脂質に変える。この過酸化脂質は血管の壁の中に入り込んだり、血液をドロドロにする。さらに、活性酸素は血液中のコレステロールを攻撃し、動脈硬化の原因にもなる。その結果、血流が悪くなり、毛細血管から細胞への酸素や栄養などの供給が十分に行われなくなる。
「体質改善」のメインテーマは、この活性酸素を無害化することにある。「ダブルブロック法」と「体質改善」を同時にスタートすれば、活性酸素の無害化で血流が改善され、経口で摂ったバラ花びら抽出エキスの有効成分が炎症を起こしている部分にすみやかに届けられる。患部に塗る水溶性キトサンも、血流改善によって好影響を受けることも考えられる。このことが、かゆみのブロックと皮層の症状改善に大きな役割を果たすことは当然である。