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生活の激変の他に、環境の悪化

昔であれば、成長に連れて、子供たちの免疫のズレは自然治癒力のバランスによって修正され、アトピー性皮膚炎も消えていった。しかし、生活環境の激変が、現代の子供たちの自然治癒力全体を弱らせてしまった。それがアトピー脱出の難しい子供を急増させてしまったのではないか、と考えられる。これは非常に大きな問題で、アトピーの子供を持つご両親は、とくに留意していただきたいポイントである。

 

生活の利便性が自然治癒力を低下させ、成人型アトピーを急増させた現代のアトピー性皮膚炎の特徴は、子供たちにアトピーが増え、しかも治りにくくなっているだけではない。子供の病気と言われていたアトピーが、成人にも増えていることだ。


成人型アトピーの急増も、子供の場合と同じく、免疫のズレが原因と考えられる。アトピー性皮膚炎の根本的な発症原因が大量の聡E抗体である以上、これ以外に考えられる原因はない。


大人に免疫のズレを起こさせる原因として、先に挙げたストレス社会の進行、生活時間の不規則化などがあるが、毎日の生活環境の変化も見逃せない。
たとえば、昔は、暑さ寒さを簡単に解決してくれる方法は非常に少なかった。しかし、現代はどうだろうか。会社には快適な空調が準備されているし、ほとんどの家庭にエアコンがある。各部屋にエアコンが設置されている家庭も、そう珍しくなくなった。その結果、暑さに汗をかいたり、寒さに耐えなければならないこともまずなくなってしまった。


食生活にしても、昔はコンビニなどなかったし、加工食品も少なかった。そうしたコンビ二食、加工食品には、必ず食品添加物や保存添加物が入っている。自然食品からの食生活の変化で、私たちの体内には膨大な食品添加物や保存添加物が蓄積されている。
生活環境の大変化で言えば、交通手段の発達も生活環境の大変化だろう。交通網が整備されて歩く距離が減り、駅にはエスカレーターが整備され、高層ビルのなかは高速エレベーターが運転されるようになった。ちょっとした買い物や用事でもすぐに車を使うようになり、歩く習慣が大人からどんどん奪われていった。
こうした生活の変化は、確かに便利なものだ。しかし、そうした利便性に浸かっているうち、自然治癒力はどんどん低下していった。その自然治癒力の低下が免疫にズレを生じさせ、垣E抗体が大量に作られるようになった。I型アレルギーを大人に増加させ、昔であればアトピー性皮膚炎を発症しないような年齢にまでアトピーを発症させるようになってしまった。


生活の激変の他に、環境の悪化という問題もある。ただ、これは地球規模で取り組まなければならない問題で、個人の力で答えを出すことは非常に難しい。しかし、食生活の改善、不規則な生活習慣の改善、悪い生活習慣の廃止、ストレス解消など、やる気さえあれば明日から、いや今日からでも改善できる。それが免疫のズレを修正し、アレルギー体質から脱出する第一歩になる。